知っておきたい結納品に込められた意味~その1(関東編)

結納飾りの意味

「相手様に結納品の意味と読み方を聞かれて困ってしまった・・・」

と、これは実際によくある話。結納は一生の中で大切なイベント、できればこんなことにならないよう、この際ちょっとお勉強してみませんか?結納品それぞれの意味を見てみると、すべて親から子へのこの上もない愛に満ち溢れています。願いを込め思いを込め、意味を知った上で行えばとても意味のある結納になると思います。

目録

結納品の品目と数を記した、いわゆる明細書のようなもの。関東では結納品の1品として数えるが、関西ではあくまでも明細と考え品数にカウントしない。

熨斗

あわびの肉を干して伸ばしたもの、関東などでは”長熨斗”(ながのし)とも呼ばれ、”長く延ばす”の意味も込められていることから、ご縁が長く続きますようにという意味と、不老長寿の象徴ともされています。御祝い事には必ず添えるものとなっています。

御帯料

結納金の意味。もともと着物そのものや帯などの現物で差し上げていたものの名残。関西では「小袖料」、関西でも京都滋や滋賀では「帯地料」、四国や九州などでは「結納料」とすることが多い。

末広

白無地の扇一対。扇子は開いた姿に終わりがないことから、お喜びが末広がりに永遠に広がっていくようにとの願いが込められています。真っ白な扇子を利用することから”純粋無垢”の意味もあります。関西では「寿恵廣」「寿栄廣」、関東では「末広」と書くことが多い。

友白髪

麻を束ねたもの。ともに白髪になるまで仲睦まじくという意味。関西では高砂人形を意味する場合が多い。「共白髪」「友志良賀」と書くこともある。

子生婦

昆布。子宝に恵まれるようとの意味。「よろこぶ」とも言われます。結納返しや婿養子様の結納では「幸運夫」と書くことがある。

寿留女

かめばかむほどに味の出るするめ、年月を重ねるごとに素晴らしい女性になって行ってほしいという願いを込めています。また保存が利くことから幾久しくご縁が続きますようにという意味もあります。

勝男節

男性らしさの象徴。関東では9品の結納飾りなどでは結納品の品として使用するが、関西では一般に勝男は使わない。結納返しや婿養子様の結納の場合はスルメの代わりにカツオが使われることも多い。

家内喜多留

酒肴料の意味。現物のお酒ではなくお金でという場合「家内喜多留料」とすることが多い。関西では「家内喜多留料」「柳樽料」と書きます。

よくある質問

Q:「目録」「茂久録」とは同じものですか?

同じものです。「茂久録」久しく茂る・・というおめでたい意味と願いを込めた当て字です。

Q:熨斗(のし) は食べられるのですか?

一応あわびの肉を干して伸ばしたものとはなっていますが、食品として加工されているわけではありませんので実際には食べられません。

Q:熨斗(のし)って、何ですか?

お祝いの袋やのし紙なんかにも右肩に六角形の形をしたものが付いていますがあれのことです。結納などで使用しているものは、あれの大きいものと思ってください。のしはもともとあわびの肉を伸ばしたもので、昔からお祝い事には必ず添えるようになっています。四方を海に囲まれた日本は、とにかく海の幸に感謝を、ということから来ているようです。

Q:末広は2本一対で使用するものですか?

扇子を開いた形が末広がりで縁起がよいとのことから結納品には必ずと言って良いほど使用されます。特に婚礼事に関しては、一本ではなく一対(二本)で使用されます。

Q:するめ・こんぶは食べられるものですか?

「するめ」「こんぶ」と「かつお」は本物が付いています。食品として食べられるものです。

結納全般についてご質問がございましたら何なりとお尋ねください。
結納のプロとして最適なアドバイスを差し上げたいと思っています。

9:00~18:00(木曜除く)
<電話料 無料>0120-22-7637

この記事を監修してくれた人

小林 憲司
小林 憲司結納ドットコム
結納ドットコム、ウェブマスター
1996年のホームページ開設以来20年間で年間平均1200件のべ2万件を超える結納品の通販実績を誇る。

時代のニーズに合ったスマートな結納の企画・製造・販売を手がける傍ら、冠婚葬祭に関するアドバイザーもつとめる。冠婚葬祭で悩める人々の救世主となることが第一の目標。

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