「結納の受書」の書き方~その1(関東式)

結納受書(関東式)の書き方を細かく解説します。関西式とは受書の形状が大きく違うのと、書き方についても若干違いますので注意点などを解説していきます。関東式受書

受書

関東式の受書の特徴は非常に縦長の形式であることです。こちらも関西式と同様、いわば結納品の領収書 受領書のようなものなので、本来は受ける側(結納の場合は女性側)が用意準備するものですが、記載内容が受ける側には事前にはわからないので、男性側から気をきかせて内容をすべて記載した受書セットをご用意準備する場合があります。また同時交換の場合は双方が相手の分の受書を用意準備することとなります。

縦長の形の受書を「関東式」と呼んでいます。

参考までに関西式と関東式の表紙の形状の違いはこんな感じ。

結納受書 関西式と関東式

受書の書き方(関東式)例

目録と同様大きく分けて以下の2通りがあります。

明細を細かく記載しない場合

関東式受書(明細細かく記載しない)

同時交換の場合は、お互い話し合いをしながら進めますので、相手様からの結納金等の金額もわかりますが、それ以外の場合一般には結納金を一体いくら頂くのか分からないことが多いものです。

そんな場合は細かく品目を書かず「結納の品幾久しくお受けしました」的に文章で表現した内容のものにしておきます。どんなケースにも柔軟に対応できます。

明細を細かく記載する場合

関東式9品の受書を見てみましょう。

関東式受書9品目

  • サイズ 縦39.5cm×横53cmの6つ折り
  • 受書も含めて9品とします。7品との違いは「勝男節」「家内喜多留(酒肴料)」の有無
  • 中味は一般にめでたい意味を込め「御受」と書くところを関東式では「受書」とすることが多い。※表紙は「御受書」とするところを、中味同様「受書」とすることが多い。
  • 一、○○と箇条書きにする部分を奇数にまとめるという暗黙のルールがあります。例えば9品の場合、まず「受書」がタイトル、頭一つ上に「長熨斗」後の項目を一、○○と箇条書きとなります。箇条書き部分が7つとなります。
  • おめでたい字を当て字に使用します。当て字は地方によっても違います。
  • 「壱封」「壱台」・・など、具体的には見本を参考に。
  • 何月 吉日 とするのが一般的で無難。
  • 本人→本人・家→家・親→親。いずれかですが、関東の場合は結婚はあくまでも本人同士という考え方から本人→本人の場合が多い。
  • 指輪などがある場合、一般的な関東式の形式に照らし合わせ、先頭の”長熨斗”の下に小さく”結美和付”とお書きしますが、品数との兼合いで指輪も、一、○○と箇条書きにした方が良い場合もあります。

「関東式の結納セット」について見てみたいという方はこちらが参考になります。

よくある質問

Q:受書はどこで購入できますか?

結納品を扱っているところならどこでも購入できます。アマゾンやヤフーショッピングの結納ドットコムなどでも購入できます。

Q:関東式の受書の大きさ、表紙のサイズは?

大きさ・サイズは (縦)39.5×(横)10.5cm

非常に縦長の形で、正方形に近い関西式の受書とはずいぶん面持ちが違います。外表紙の表書きは「受書」とすることが多い。

関東式受書と目録の表紙 大きさ・サイズ

Q:印鑑を押すのですか?

受書はいわば結納の領収書ですので正式には印鑑は押すべきかもしれません。印鑑を押す位置は受書を差し出す側の名前の下辺りに押します。印鑑は実印ではなく認印でOK。

直筆での受書の場合は押さなくてもよいと思いますが、代筆の場合は捺印されるのが良いでしょう。もちろん代書で印鑑を押さなかったとしても、きちんとした受書として通用しますのでご安心ください。印鑑を押すか押さないは、それぞれの考え方次第。

Q:結納は赤、結納返しは青?

関東では、結納・結納返しの区別なく「紅白」を使うとされてきましたが、やはり受書も目録と同様、結納用は「紅白」結納返し用は「青白」の表紙を使うことが多くなってきています。

※同時交換で結納返しがある場合、目録と受書の区別なく、男性から女性へ向けては「紅白」で統一し、逆に女性から男性へ向けては「青白」で統一する場合もあります。

関東式受書表紙・赤青 台付

Q:関東式の受書は台に乗せるのでしょうか?

結納品が当然ながら台に乗っていますので、結納を受け取る側も正式には受書も台に乗せるべきかもしれません。関東式の場合はその細長い縦長の形状に合わせて、お写真のような細長いお盆に足の付いた台になります。

Q:結納の受書なしでも良いでしょうか?

関西では「結納は納める」関東では「結納を交わす」という言葉があるくらいですから、関西以上に目録と受書は”対”という考え方が強いと思います。受書を無しにするのであれば、お互いがなしにするというのがバランスとしては良いのではないでしょうか。

Q:関東式結納の受書の置き場所は?

結納を交わすという事を前提として考えれば、結納を受けたらすぐに領収書である受書をお渡しする。結納返しを受けたらすぐに領収書である受書をお渡しする。この一連の流れがスムーズに行えるようにするためには、お互いが手元に置いておくというのが良いのではないでしょうか。

Q:結納の受書の表書きは?

関東では「受書」とすることが多いですが、関西では「御受書」と御の一字を付け加えることが多いようです。真ん中で結んである水引より上の部分に書きます。水引の下には名前などは何も書きません。差し出す側の名前は受書の中に記載します。

Q:東北地方なのですが受書も関東式でしょうか?

関東式結納を主に使用する地域は、関東地方はもちろん東北地方・北海道など。他に東海地方の中でも関東寄りの静岡では関東式、浜松など愛知県寄りの地域では関西式を使うことが多い。東北地方の場合は受書も関東式でOKです。もちろん東北であっても汎用の関西式受書をお使いいただいても問題はありません。

Q:結納の受書(関東式)はどこで販売してますか?

結納品を扱っているところならどこでも販売していると思います。また結納セットを購入されたところで一緒に依頼しておくのも良いと思います。また、結納ドットコムでの代書サービスを利用するのもオススメ。詳しいマニュアルや受け渡しの方法なども徹底的にわかるまでサポートしてもらえます。

Q:関西式の受書とはどんなの?

受書とはいわゆる結納の領収書のようなもの。結納の受書の書き方(関西式)について詳しく解説。自分で書かれる方にも非常に参考になります。ご不明な点はフリーダイヤル0120-22-7637で納得行くまで質問できます。

まとめ

  • 関東式は目録と受書を対で考えることが多い
  • 明細を細かく記載しない方法がおすすめ
  • 関東では本来は結納と結納返しの区別なしに「赤」を使用
  • 最近は結納用は「赤」結納返し用は「青」を使用
  • 関西式と関東式がある
  • 受書が必要かどうかは両家の意思疎通を

目録の書き方も見てみる

目録 目録(もくろく)とは、結納品の明細書のようなもの。関東式でも関西式でも同様に、結納の品を指輪なども含めて細かく書きしるします。関...
結納全般についてご質問がございましたら何なりとお尋ねください。
結納のプロとして最適なアドバイスを差し上げたいと思っています。

9:00~18:00(木曜除く)
<電話料 無料>0120-22-7637

この記事を監修してくれた人

小林 憲司
小林 憲司結納ドットコム
結納ドットコム、ウェブマスター
1996年のホームページ開設以来20年間で年間平均1200件のべ2万件を超える結納品の通販実績を誇る。

時代のニーズに合ったスマートな結納の企画・製造・販売を手がける傍ら、冠婚葬祭に関するアドバイザーもつとめる。冠婚葬祭で悩める人々の救世主となることが第一の目標。

シェアしていただけるとうれしいです

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

よろしければフォローして下さい