正式なプロポーズの言葉
結納の挨拶や口上には、決まり文句があります。挨拶自体はとても短いものですので暗記するにもさほど難しいものではないのですが、日頃使い慣れない言い回しが何か所かあり、それが難しくて堅苦しいと敬遠される原因となっているようです。
最近は略式で結納をされるケースが圧倒的に多いわけですが、挨拶の内容は、男性側は誠意の気持ちを言葉にして伝える。女性側はその誠意の気持ちにお答えする。と、いたってシンプルなもの。
そんな”誠意の気持ちの受け答え”といった部分においては、略式でも正式でも変わらないと思います。
ですからあまり難しく考えすぎず”素直に自分の気持ちを伝える”という事だけ頭においてご挨拶頂いたら良いと思います。
結納の挨拶は考えてみれば”正式なプロポーズの言葉”とも言えるかもしれません。
結納の挨拶・口上例
男性(親)の挨拶文例
「このたび、お宅様のお嬢様○○様と私共の長男との婚約には早速ご承諾を頂きまして誠にありがとうございました。本日は心ばかりの印ですが結納のお届けをさせて頂きました。幾久しくお受け下さい」
ポイント
※仲人がある場合「只今お仲人様よりご挨拶がありました通り」を付け加える
※婿養子様の場合「お嬢様」の部分を「ご子息様」に変える。
男性(本人)の挨拶文例
「本日は私達のために、このような席を設けていただいてありがとうございました。今日婚約できましたのは、ご両親のお陰と心より感謝しております。頑張って幸せな家庭を築いていきますので、今後ともよろしくお願い致します。」
ポイント
※ご自分の親御さんに対して感謝の気持ちを伝えるのはもちろん、彼女の親御さんに対しても「大切にします。僕に任せてください」という気持ちを込めて挨拶をします。これだけで彼女の親御さんはきっと安心されることと思います。
女性(親)の挨拶文例
ご結納の品々相違ございません。誠に丁寧なお言葉を賜りありがとうございました。厚く御礼申し上げ幾久しくお受け致します。何もございませんが後程一席設けてありますので、ごゆっくりお過ごし下さい」
男性(親)結納式の締めの挨拶文例
「以上が私どもの御結納の挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。無事結納を納めさせていただくことが出来ました。今後ともどうぞよろしくお願い致します」
よくある質問
Q:あいさつ 口上は暗記しなければいけないの?
相手様に対する誠意の気持を、自分なりの素直な言葉で表現して頂けば暗記でも、書いた原稿を読んでもどちらでもよいと思います。
Q:仲人がいない場合は誰があいさつを?
今は仲人様を立てられるケースが非常に少なくなりました。両家の親同士、本人同士での結納がほとんど。この場合ず両家の親、男性(新郎)本人があいさつということが多いようです。新婦本人が挨拶をされるケースもありますがこれは非常に少ないと思います。
Q:父親がいない場合の口上は?
父親がいない場合は、基本は母親が挨拶をします。それが難しい場合は本人が挨拶を含め結納式の進行を行います。口上は「私との」と述べます。また父親代わりとして新郎の兄やお姉さまの旦那様、また親戚の伯父さんなどに親代わりとなって頂く場合、その方たちにして頂くことも多いようです。
Q:堅苦しいあいさつ 口上をしなければいけないの?
特に、例文にこだわることはありませんが、意味合いがあまりにも外れたものでなければ少し自分なりの言いやすい言い方などに変えて頂けば良いと思います。例えば「今般」などは「このたび」と言い換えても良いと思います。
Q:新郎本人からのあいさつはしないといけないの?
やはりしないといけないわけではありませんが、自分達の婚約をお祝いしてもらっているわけですから、がんばってひとこと言ってみてください。あいさつ 口上というより簡単なお礼程度で良いと思います。ここでバッチリ挨拶 口上が決まれば、彼女と彼女のご両親から高ポイントゲットです。
Q:略式の結納でもあいさつはしないといけないの?
やはり、しないといけないわけではありませんが、ごく簡単な挨拶程度の口上で良いと思います。お互い「よろしくお願いします」「こちらこそ、よろしく」という相手に対する思いやりの気持ちを言葉に表して頂くだけで良いと思います。いい意味で区切りが付くと思いますし、また今後の両家の関係を円滑に進めていく上で、やはり挨拶程度はしたほうが良いでしょうね。親しき中にも礼儀ありってところです。
まとめ
必要以上に堅く考える必要はないのですが、確かに緊張しますよね。もっとも簡単にあいさつの要点だけまとめると「幾久しくお受けください」「幾久しくお受けいたします」たったこれだけです。
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この記事を監修してくれた人
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結納ドットコム、ウェブマスター
1996年のホームページ開設以来20年間で年間平均1200件のべ2万件を超える結納品の通販実績を誇る。
時代のニーズに合ったスマートな結納の企画・製造・販売を手がける傍ら、冠婚葬祭に関するアドバイザーもつとめる。冠婚葬祭で悩める人々の救世主となることが第一の目標。
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